一般社団法人日本フットゴルフ協会では、9月16日と17日の2日間にかけてフットゴルフチーム日本一を決める「Japan FootGolf League 2023」を群馬県の鳳凰ゴルフ倶楽部で開催する。現在、同協会ではこのチーム戦への出場チームを募集中。今大会を将来的なワールドカップ団体戦優勝への布石とするつもりだ。
2023年5月末から6月上旬にかけてフロリダ州レイク・ブエナ・ビスタで行われたフットゴルフワールドカップ2023。男女、シニア合計52名で挑んだ日本代表は、女子が団体戦で世界一という快挙を達成したが、男子は決勝トーナメント初戦となったアルゼンチンとのベスト8で敗退、男子シニアも同じくアルゼンチンとのベスト16に敗れた。
ワールドカップは個人戦と団体戦で構成されるが、国別対抗戦となる団体戦に対する選手の意気込みと注目度はどの国も個人戦のそれを凌ぐものがある。つまりチーム戦で高成績を収めれば、その国における競技に対する注目度もさらに大きいものとなるだけに、今後はチーム戦での戦い方にもより注力する必要があるのだ。
一方で国内においては、個人競技で採用されているストローク戦に比べ、チーム戦の競技形式となっているフォアサムやフォーボールなどマッチプレーが少なく、例えば普段、当協会主催のジャパンツアーに出場する選手たちもマッチプレー方式でプレーできる機会に十分恵まれていないのが実情だ。
そこで当協会では、ワールドカップと同じ競技方式で行う団体戦の定期開催を決定。「Japan FootGolf League」とし、チーム日本一を決めるとともに、チーム戦の競技力底上げを目指すことになった。
そして、チームを構成するメンバーも当協会のライセンスプレーヤーに限らず、どなたでも出場は可能。一人で大会に出るのは…と躊躇していた方に対する競技参加も促進する。最低18ホールでプレーするストローク戦ではなく、1ホールごとに勝敗が決まるマッチプレー、特にペアマッチにおいては下馬評通りにならないどんでん返しも起きやすく、そういう点でもこれまで大会未経験のプレーヤーでも楽しめるものとなるはずだ。
またマッチプレーは、シングルスや2人1組でプレーするフォーボール、フォアサムともに、個人戦のストローク戦とは異なり相手チームとの駆け引きなどエンターテイメント性も兼ね備えている。つまりそのマッチプレーで競う団体戦は、フットゴルフを“するスポーツ”のみならず“観るスポーツ”としても昇華させるイベントとなるはずだ。
さらに当協会では、この「Japan FootGolf League」を他スポーツに負けないトップリーグに成長させ、ワールドカップ団体戦の日本代表をこのリーグから選出させることも現在検討中だ。
ストローク戦とマッチプレーはプレースタイルが異なる以上、ワールドカップ団体戦優勝を目指すには、マッチプレーに長けたチームやペアを日本代表にするのが合理的。当協会では、その代表を国内トップのチーム戦「Japan FootGolf League」のクラブ日本一や上位チームとすることで、より世界一への可能性を高めて行くつもりだ。